育毛シャンプーにもいろいろありますが、一般的に普通のシャンプーと比べるとかなり値段が高いものが多いですよね。財布に余裕のない人はつい安価なシャンプーに手を出してしまいがちですが、育毛シャンプーが高いのにはそれだけの理由があります。一体普通のシャンプーと育毛シャンプーは何がそんなに違うのでしょうか。
洗浄力が強すぎるシャンプー
一般的なシャンプーは高級アルコール系シャンプーと呼ばれています。それに対して育毛シャンプーはアミノ酸系シャンプーというものです。
高級アルコール系シャンプーを作るとき、メーカーは何を目指しているでしょうか。それは泡立ちの良さや強い洗浄力、洗った後のさっぱり感などです。香りや手触りもあるかもしれません。実際、このようなシャンプーを使うと気持ちよくきれいになった気になるでしょう。泡立たないシャンプーでは洗った気がしません。しかし、これは頭皮には刺激が強すぎるのです。洗浄力が強すぎると頭皮に必要な脂分まで洗い流してしまうことになります。洗った直後はすっきりした感じがするかもしれませんが、必要な脂分がなくなった頭皮はそれを補充するために過剰に皮脂を分泌します。だからしばらくすると髪がべたつく結果になるのです。脂分が多いと毛穴が詰まりやすくなり、薄毛や抜け毛の原因になってしまいます。育毛シャンプーは適度な洗浄力で頭皮の環境を整えてくれます。
高級アルコール系シャンプーが値段が安いのは安価な材料を使って大量生産しているからです。ではなぜ「高級」と呼ぶのでしょうか。これは化学的に炭素の数が多いということなのです。炭素が多いと泡立ちが良く洗浄力も強くなります。薬学的には正しい表現なのです。しかし、それは言い換えるとそれだけ肌に刺激を与えやすいということです。特に乾燥タイプの頭皮の方はダメージを受けやすいのでこのシャンプーの使用は控えた方がいいでしょう。脂性タイプや普通のタイプの頭皮の人も、皮脂を洗い流し過ぎてしまうのは同じことなので、薄毛を気にしている人には使用をおすすめすることはできません。
シャンプーには他に石鹸系シャンプーというものもあります。頭皮への刺激は少ないのですが、洗浄力は強いものです。また、慣れるまでは使いづらく、洗い心地もそれほどよくありません。使っているうちに髪自身の自然治癒力で髪が健康になり、コシのある髪になるという人もいますが、育毛シャンプーのように頭皮のためになるものは入っていません。
育毛シャンプーを買おうかどうか迷っています。普通のシャンプーはなるほど、洗浄成分が強すぎるのですね。今までも思い込みで、しっかり泡立つほうがしっかりと汚れが落ちる、なんて思っていましたが、それでは頭皮にかなりの負担がかかっていたことがわかりました。これからは単に「汚れを落とす」ということだけに注目するのではなくて、「いかに髪の毛や地肌にやさしいか」ということも見てシャンプー選びをしたいと思いました。頭皮にいいと無知な思い込みが、かえって頭皮にとってはよくなかったなんて衝撃的です。