頭皮には皮膚常在菌という細菌がいます。皮膚常在菌には約20~30もの種類があり、代表的なものにはマラセチュアや皮膚ブドウ球菌、アクネ桿菌などがあります。皮膚常在菌は1㎠当たりに数十万個から数百万個もいると言われていて、普段は頭皮を弱酸性に保って雑菌の繁殖を防いだり、頭皮に害を与えるような菌から頭皮を守ったり、フケを消化して頭皮の新陳代謝を促し健康な頭皮を作ったりするのに役立っています。皮脂膜を形成して頭皮に必要な水分を維持しているのも皮膚常在菌の働きです。しかし、この皮膚常在菌が増えすぎると毛髪の成長サイクルを乱して抜け毛や薄毛の原因にもなりうるのです。

 皮膚常在菌と薄毛

雑菌が繁殖前述のような働きで頭皮を正常な状態に保ってくれている皮膚常在菌ですが、生活習慣の悪化や誤ったヘアケアなどで悪い菌になってしまうこともあります。皮膚常在菌はフケや皮脂を食べて生きているのですが、フケや皮脂が増えすぎると皮膚常在菌も異常繁殖して頭皮にダメージを与えてしまいます。すると、頭皮に存在している髪の毛を成長させる菌も弱ってしまうので薄毛の原因となるのです。

 皮膚常在菌の種類

皮膚常在菌は通常なら良い働きをするのですが、増えすぎると悪玉菌になってしまいます。例えばアクネ桿菌は通常は皮脂分解酵素のリパーゼを出して余分な皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解してくれるのですが、増えすぎると皮脂を分解してできる脂肪酸からなる遊離脂肪酸が増えすぎて、それがアレルギー物質となってかゆみや湿疹の原因となります。アクネ桿菌はニキビの原因にもなる菌です。他にも、毒性が高くとびひの原因ともなる黄色ブドウ球菌、フケやアレルギーを引き起こすマラセチア菌、水虫やいんきんたむしの原因となる白癬菌なども皮膚常在菌の仲間です。

頭皮の汚れと皮膚常在菌

皮膚常在菌が異常繁殖するのは頭皮の汚れが原因です。ただ、普通のホコリや汚れは水ですすぐ程度でもほとんど落とすことができます。厄介なのは劣化した余分な皮脂やフケです。これは入念に洗わなくては落とすことができません。薄毛に悩むほとんどの人は皮脂をきれいに洗えていないのです。この汚れを放置しておくと常在菌が異常繁殖し、頭皮にトラブルを起こして薄毛の原因となってしまうのです。例えば、長期間頭を洗わずにいたら、頭がかゆくなりますよね。これは余分な皮脂やフケが頭皮にたまり、常在菌の数が増えることで頭皮に軽度の炎症が起きているから起こることです。頭をきれいに洗えていないとこの状態を長期間作り出すことになるため、頭皮にトラブルが起こって薄毛になってしまうのです。


頭皮に雑菌が繁殖」への1件のフィードバック

  • 2015年4月9日 8:35 PM
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    なんだか自分の頭皮に雑菌がたくさんいると思うと、ぞっとしますね。薄毛の原因が雑菌のせいだ、なんてわかっているようでイマイチわかってはいなかったです。やはり普段から清潔にしていることが、一番大切なことなんだとわかりました。育毛剤を使う前に、まずは頭皮の状態を清潔にしておかなくては意味がない、ということなのでしょうね。頭皮ブラシなども売っているので、そういうものを上手に利用しつつ、頭皮を清潔に保っていこうと思いました。頭皮のトラブルをこれ以上ひどくしたくないと、真剣に思います。皮膚常在菌が増えすぎると悪玉菌になるなんて知らなかったので、やはり「適量」って大切なんだと実感しました。

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