髪は女性の命と言われるように、女性の薄毛の悩みは男性よりも深刻に受け止められがちです。どうして女性なのに男性ホルモンを原因とする男性型脱毛症が起こってしまうのでしょうか。その仕組みを考えてみましょう。

男性と同じ仕組みで起こる

FAGAのしくみFAGAも男性のAGAと同じようにテストステロンが原因で起こります。テストステロンが5α-リダクターゼと結合することにより、ジヒドロテストステロン(DHT)を生成し、これが毛乳頭内のアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)と結びつくことでできるTFG-β1という物質が毛乳頭や毛母細胞の働きを妨げFAGAとなります。

本来、女性の男性ホルモンの量は男性の20分の1程度のため、その影響を受けることは少ないのですが、病気の治療で男性ホルモンを投与されたり、更年期以降に女性ホルモンが減少したりすることで相対的に男性ホルモンの影響が強くなるためFAGAになりやすくなると言われています。つまり、元々女性ホルモンが10、男性ホルモンが1あった人が、女性ホルモンが減少して女性ホルモン8、男性ホルモンが1のバランスになった場合、男性ホルモンの割合が10%から12.5%に増えてしまうため、男性ホルモンの影響を受けやすくなるのです。また、髪を育てる働きのある女性ホルモンの減少が発毛促進シグナルを抑制し、毛母細胞の働きを弱めてしまうこともFAGAの原因だと言われています。

女性が男性のようにツルツルになりにくい理由

女性にも男性と同じ仕組みで男性型脱毛症になる人がいます。しかし、男性と比べると髪の毛が全くないツルツルの状態になる人が少ないと思いませんか。これは薄毛の要因であるジヒドロテストステロンの働き方に関係があります。ジヒドロテストステロンは細胞に直接働きかけるのではなく、毛乳頭にあるアンドロゲンレセプター(受容体)と結合して毛母細胞に働きかけ、脱毛因子を増やして髪の毛を作らないように命令しているのです。つまり、DHTとアンドロゲンレセプターの結合力が強いほど薄毛になる可能性が高まるということです。男性にはその結合力を高めてしまう酵素が体内にたくさんあるのですが、女性の体にはその酵素が少ないかあまり働いていないと言われています。そのため、女性は男性型脱毛症になってもツルツルになるほどひどくならない人が多いと考えられているのです。


FAGAの起こる仕組み」への1件のフィードバック

  • 2015年6月18日 10:42 AM
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    女性も男性と同じ仕組みで薄毛になるだなんて、ちょっとショックです。どうしても年齢とともに女性ホルモンは減っていくと思うので、そうすれば誰にだって薄毛のリスクはあるということなんですよね?今は髪の毛が多くて悩んでいる女性だって、その何年後かには薄毛で悩むときがくるのかもしれない、と。なんだか人間の体の不思議を感じます。でも私は今のうちからできることはしておきたいな、と強く決意しました。髪の毛が薄いと言うだけで、それだけで老けて見られるのはいやですから。

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