白髪になる人は禿げないという噂を聞いたことはありませんか。確かに周りの人を見ると白髪の人は髪がたくさんあるような気もしますが、この噂は本当なのでしょうか。本当なら薄毛の改善に何か役に立たないでしょうか。白髪と薄毛の関係について調べてみましょう。

白髪とは

白髪と薄毛私たちの髪を黒くしているのはメラニン色素です。肌が日焼けした時などにもこの色素の働きで肌が黒くなることは有名ですね。ちなみに私たちの髪が黒いのはユーメラニンという黒っぽい色素が髪に多く含まれているから。欧米人のブロンドの髪にはフェオメラニンという黄色や赤のメラニンが含まれているのです。

メラニン色素は、アミノ酸の一種であるチロシンという物質が酵素であるチロシナーゼなどの働きによって酸化することで生成されます。しかし、老化やストレスなどを原因としてアミノ酸の一種であるチロシンの量が減少したり、体内のチロシナーゼなどの酵素の働きが衰えるとチロシンの酸化が行われなくなり、メラニン色素を生み出すことができなくなります。このために白髪が発生するのです。ちなみに、メラニンの生成に欠かせない酵素のチロシナーゼは40歳ぐらいから衰え始めると考えられています。40歳を過ぎた頃から白髪が増えてくる人が多いのはこのためです。

 

白髪を抜くと増える?

白髪を抜くと白髪が増えるという話もよく耳にする噂ですが、これも間違いです。前述したように白髪の原因は髪の毛にメラニン色素が含まれていないためです。一本の白髪を抜いたからと言って周囲の毛のメラニン色素までは失われません。なお、メラニン色素はメラノサイトという色素形成細胞によって毛母細胞に受け渡されていますから、周囲の毛髪の動向に影響されることはありません。しかし、強制的に髪を抜くという行為は毛根にダメージを与えてしまい、あまり頻繁に行っていると薄毛の原因になってしまうこともありますから、白髪を抜くのは止めておいた方がいいでしょう。

薄毛と白髪は原因が違う

白髪の原因はチロシンの減少やチロシナーゼの衰えなどによってメラニン色素が生成されなくなることです。これに対して薄毛の原因は毛母細胞への栄養不足などによるヘアサイクルの変化や、男性ホルモンを基に発生するジヒドロテストステロンにあります。両者は発生する原因が全く違うので両者の間に因果関係はありません。チロシナーゼと毛母細胞の両方の働きが弱まると、白髪で薄毛という状態も起こりうるのです。ただ、薄毛の人は白髪すら生えてこないので、白髪の人は禿げないという噂になったのでしょう。

白髪を起こす生活習慣は薄毛の原因にもなり得る

白髪の原因として最も考えられるのは老化ですが、それ以外にも若くして白髪になることがあります。その原因は、ストレスや睡眠不足、血行不良などだと言われています。これらは薄毛の原因となる生活習慣とも重なります。ホルモンバランスの乱れなどによる血行不良は、毛母細胞への栄養の運搬を妨げ、薄毛の原因となります。また、毛母細胞の働きが弱まるとメラニン色素を作り出す能力も低下して白髪になることがあるのです。この場合は、薄毛と白髪がある程度リンクする場合もあります。これらの生活習慣を治すことで白髪が黒髪に戻ることがあります。そして、薄毛の改善にも通じることがあるのです。ただし、老化による白髪は元に戻ることはほぼありません。


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